‘‘血糖値が高い‘‘
健康診断の時に言われたことはありませんか?
検査値を見るけどいまいちわからない、とりあえず検査前だから食事量抑えておこうという方も多いかと思います。
本日は糖尿病の人でも予備軍、そうでもない人でも糖尿病を見る上で代表的な検査値の見方について説明していきます。
◆HbA1c(基準値:4.6~6.2%)
通常の検査でよく行われる、糖尿病の判断基準ともなる血液検査のデータになります。
よく、健康診断前や検査の前日や一週間前から食事を減らしている方がいらっしゃいますが、実はこのHbA1cですが、直前の食事ではなく過去1,2か月間の平均血糖値を反映されます。
つまり検査前なので直前で運動を始めたり、食事を抑えたりしてもそれ以前の平均のデータは出てしまうということです。(嘘がつけないですね…)
◆グリコアルブミン(GA)(基準値:11~16%)
過去2週間の平均血糖値を反映します。
糖尿病腎症の場合、たんぱく尿が出やすい傾向にあります。
つまり、血漿タンパク質の排出が早い疾患では低値を示し、逆に代謝の低下や肝臓のタンパク質合成低下を示す低栄養や甲状腺機能低下などは高値を示すということです。
◆1.5-AG(基準値:14μg/mL以上 ※:上限の目安は、男性45μg/mL、女性30μg/mL)
尿中に含まれる糖から、尿糖の排泄量からみています。
糖尿病等で尿糖が増加すると尿糖の排泄量に反比例して再吸収はリアルタイムで低下し、その結果、血中1,5-AG濃度は低下する。
どうでしたか?
もう一つ豆知識として、ヘモグロビンA1cのみでは糖尿病と診断することはできず、実際に食前・食後の血糖値が判断材料として大きいと言われています。
糖尿病は日頃の生活習慣で改善し、特に2型糖尿病は食生活、運動の習慣化を心がけるだけで予防・改善することができ、薬剤をなくすこともできます。
以上、検査値の見方についての説明でした。